男女問わずに抱える悩みは、薄毛・体型・体臭などさまざま、その中でも、周りに特に気を使ってしまうのは体臭ですよね。
体臭にはわきが・口臭・足のにおい・加齢臭など様々ありますが、子どものころから気になるものと言えばわきがではないでしょうか。
今回は体臭の中でもわきがについて、その原因と対策をご紹介していきます。

ストレスとわきがの関係

わきがの原因はストレスもある

わきがの原因となる汗を分泌するアポクリン汗腺は、私たちが皆同じように生まれ持つ身体の器官の一部です。

つまり、私たち誰もが突然わきがになってしまう可能性を持っており、わきがと隣り合わせの生活を送っていると言えます。

わきがになる原因として、生まれつきアポクリン汗腺の数が多かったり、その働きが人一倍強かったりと、遺伝や体質による問題ももちろん大きく関係しています。

しかし、今現在わきがの症状が出ていないので自分だけは大丈夫だろうと思っている方も、ある日突然わきがの症状が出てしまうことがあるのです。

急にわきがになってしまう原因はいくつかあるのですが、一番多いパターンとしては成長期に成長ホルモンが分泌されることでアポクリン汗腺の働きが強まってしまい、18歳前後で突然わきがの症状が出てしまうというものです。

次に女性に多いとされるのが妊娠・出産によるホルモンバランスの変化のためアポクリン汗腺が発達してしまう状況です。そして今回ご説明するのが、過度のストレスによってわきが症状が突然引き起こされるというパターンになります。

ストレスがどのようにわきがを引き起こすのか

ストレスが身体にもたらす影響というのは皆さんもよくご存知かと思います。

キリキリと胃が痛くなることや、なんとなく身体が重い、気分が乗らない・・・といった経験がある方もいらっしゃるでしょう。

では、ストレスとわきがはどのような関係にあるのでしょうか。

私たちがストレスを感じた時、汗を多くかいてしまう傾向にあります。

この「汗をかく」「かかない」という状態は、私たちが自分で意識することによってコントロールできるものではありません。今日は汗をかきたくないから止めよう、と思っても止めることはできません。

こうした自分ではコントロールできない神経のことを「自律神経」と呼びます。

自らの意思で動かすことができる手や足の神経は、自律神経ではないということになります。自律神経は大まかにわけると交感神経と副交感神経の2つでできています。

私たちがストレスを強く感じた際、これらのバランスが崩れてしまいます。

交感神経が優位になっている時がストレスの強い時と考えられ、反対にリラックスしている状態の時は副交感神経が優位に働いていると言えます。

ストレスを感じ交感神経が優位になっている場合、わきがの原因となるアポクリン汗腺の働きが強くなってしまい、それによって汗の量が増加することでわきがの臭いが悪化してしまいます。

普段全くわきがの臭いが気にならなかった方が急に臭いを感じるようになってしまった場合、ストレスが多い環境ではないか一度振り返って考えてみましょう。

ストレスの種類

私たちは日々たくさんのストレスを抱えながら生活しています。

まさに「ストレス社会」と呼ばれる現代では、学校・会社・家族付き合い・友達付き合いなど、様々な種類のストレスが身の回りに存在しています。

ネットが大きく普及したこともその原因の一つと言えるでしょう。

とても便利なインターネットですが、日々多量の新しい情報を目にすることができるようになり、無意識に他者と自身とを比較してしまう機会が増えてしまったのではないかと思います。

特に近年流行しているSNSでは、人間関係のトラブルを多く引き起こす原因となっています。

楽しく利用することができるのが一番ですが、SNSによって人付き合いのあり方に悩んだことがある方が多いのではないでしょうか。

インターネットによるストレス以外には、主なものでは仕事によるストレスが増加していると考えられます。

働く男性が仕事をする上でたくさんのストレスを抱えているのはもちろん、近年では女性が社会進出をしたことによって、女性も同様にストレスを受ける環境に立たされていると言えます。

また、男性が育児や家事に参加する風潮が少しずつできてきたことによって、家庭内におけるストレスも少なからず増加してきていると考えられます。

女性に多いストレス

近年では女性のわきがの発生率が高くなっているというデータがあります。

その大半を学生や社会人が占めており、専業主婦がわきがになるケースは少ないという結果が出ています。

これは、女性が社会と関わる機会が増えたことによって、ストレスを感じる機会も比例して増加していることを表していると言えるでしょう。

もちろん、主婦の方がストレスフリーな生活をおくっているというわけではありません。

主婦特有の悩みである子育てや家事、最近問題視されているママ友付き合いといった人間関係もストレスの大きな原因です。

近年では男性が育児を手伝う「イクメン」というワードも生まれ、家事に協力的な男性も増えてきたように思いますが、それでもまだまだ子育てや家事は女性がするものという認識が根強く残っています。

また、子育てのために一度離職すると正社員での再就職が困難なこともあり、妊娠・出産しても仕事を続けたいというキャリア重視の女性が増えてきました。

会社側もそれを受け入れられるように育児休暇制度を整えたり、託児所を作ったりと、社会人女性を応援する体制が確立されてきました。

しかし、いくら体制が整ったとはいえ、仕事をしながら子育てをする女性のストレスは計り知れません。

ストレスをわきがにつなげないために

ストレス発散が必要

男性・女性問わずたくさんの人々がストレスの中で生きていることがわかりました。

ストレスは体の不調を引き起こすだけでなく、わきがの臭いを悪化させてしまうため、なるべくストレスを溜めないような生活を心がけることが大切です。

しかし、いくら努力をしてもストレスをゼロにすることは大変難しいと言えます。

日々のストレスとうまく付き合っていくために、上手な発散方法を見つけるのが良いでしょう。

ストレス解消法としてよくあげられるものは、アロマセラピーによるリラックス効果、ゆっくりと温泉に浸かる、軽い運動などがあります。

また、音楽や映画鑑賞といった娯楽を楽しむことも効果的です。

メンタルクリニック

日々のストレスがあまりにも強く、日常生活さえも辛くなってきた場合は精神科・心療内科にかかることも解決策の一つです。

自分では解決できないレベルの強いストレスを受けている場合があるため、医師の診断を受け適切な改善策を見つけていく必要があります。

この場合、ストレスを受けている本人はなかなか気がつかず、自身で判断ができない状態にまで陥っていることもありますので、ご家族や周囲の人間が通院のきっかけを作ってあげることも大切です。

食べ物はわきがもストレスも解消

私たちの三大欲求である「食欲」を満たすことで、ストレスを大きく解消することができます。

食事そのものの行為をすることでリラックス効果があるだけでなく、食べ物に含まれる栄養素によって安らぎを得ることができるものもあるのです。

特にカルシウムやマグネシウムといったミネラル分は、イライラした気分を鎮めてくれる効果があることがわかっています。納豆や豆腐、ゴマなどを積極的に摂取しましょう

しかし、体臭やわきがの臭いを悪化させる食べ物があることもわかっています。

動物性のタンパク質を多く含む肉類や、油分の多い食べ物、香辛料、辛いものなどが臭いの原因に繋がると言われています。

楽しく食事をしながら臭いを軽減できるように、食事の際には少しだけ食べる物に意識をしてみるとよいでしょう。

ストレスでわきがになった人の対策

わきがを気にしない

もしもストレスが原因でわきがの臭いが強くなってしまった場合、どのように対策をすればいいのでしょうか。

まず一番に言えることは、わきがを必要以上に気にしないことです。

大変デリケートな問題のため一人で悩んでしまいがちですが、信頼できる人や医師に相談することで自身の症状をしっかり把握して対策を考えましょう。

わきがを気にしすぎることで更なるストレスの増加になってしまいます。また、自宅で簡単にケアできる方法もありますのでご紹介していきたいと思います。

制汗剤

様々なタイプのデオドラント商品が発売されています。

一般的なのはパウダーを含んだスプレー缶タイプの制汗剤です。

パウダーが肌に密着することでサラサラ感を生み出し、冷感があるため汗を瞬時に止めることができます。

拭き取りシートタイプは汗をしっかりと拭いて落とすことができるため、使用後の爽快感が強いです。近年ではロールオンタイプも発売されるようになりました。

これは、液体の制汗剤を患部に直接塗りつけるというものです。シートタイプでしっかり汗を拭き取ってからスプレーで制汗効果を維持する、というようにいくつかの商品を組み合わせて使用するとその効果も持続力も高まります。

石鹸

わきが専用の殺菌効果のある石鹸・ボディソープが多く流通しています。

わきがの原因となる常在菌をしっかりと殺菌することによって、嫌な臭いを軽減することができます。

また、しっかりと汚れを落とすことで常在菌のエサとなる皮脂を減らす効果もあると考えられます。

わきがだけでなく全身の体臭に効果がある柿渋・ミョウバン入りのタイプもありますので、必要に応じて使い分けてみるのがいいでしょう。

手術

わきがの原因細胞自体を取り除いてしまう外科手術は、一番確実な効果が得られる方法だと言えます。

制汗剤や殺菌効果のある化粧品を使用することでわきがの臭いを一時的に抑えることができますが、これらはあくまで対処療法のため、原因であるアポクリン汗腺がまた働き出してしまうとすぐに臭いが元に戻ってしまいます。

外科手術は、脇のアポクリン汗腺をそっくり取り除いてしまうというもので、多くが脇周辺の皮膚の切開を必要とします。

日帰りでできる手術がほとんどですが、その後しばらく運動ができなくなってしまうことや生活に多少の支障が出てしまうことがあるため、手術する時期を考えて計画する必要があります。

まとめ

ストレスの強い環境で生活している人々のわきが発生率が高いことから考えて、わきがはまさに現代病の一つであると考えることができます。

誰にでも起こりうる可能性のあるわきがですが、その研究も進みたくさんの対処法が生み出されています。

デオドラント製品の使用や食生活の心がけで臭いがほとんど気にならなくなる場合もありますし、現在では保険を適用して数万円から手術することも可能です。

わきがになってしまったからといって更なるストレスを溜めてしまわないよう、適切な処置方法を知り対策をしていくことでわきがの軽減へとつながっていきます。

ネットの普及によりストレスの増加が起きているのも事実ですが、こういったデリケートな問題について自宅ですぐに調べることができるインターネットは非常に便利なものです。

同じ悩みを持った人とつながることや、臭いを軽減させる方法を調べることができます。

今ある環境をうまく活用していくことで上手にわきがと向き合っていくことができれば、ストレスが軽減されるだけでなく安心感さえも得られるようになるのではないでしょうか。