多くの女性の「脇の悩み」として代表的なものは、ムダ毛の処理ではないでしょうか。

近頃はエステ脱毛のコマーシャルや折り込みチラシ等をよく目にするようになりました。

特にここ数年では価格も大幅に低下しており、若い方でも簡単に施述を受けられるとてもお手頃なものになってきています。

またエステでの脱毛以外にも、医療機関で行うレーザー脱毛も比較的メジャーになってきた印象を受けます。

では、様々な脱毛を行うことによってわきがの臭いを軽減・改善することができるのでしょうか?脱毛とわきがの関係性についてご説明します。

ムダ毛の有無とわきがの関係

それでは、ムダ毛を自己処理することでわきがの臭いを改善することはできるのでしょうか。

わきがの原因となる汗を分泌する「アポクリン腺」は、毛穴とほぼ同じ場所に存在しています。

仮に脇の毛穴全てにアポクリン腺があると考えた場合、個人差はありますが両脇には約1万6千個もアポクリン腺が存在していることになります。

わきがを改善するためには、原因であるアポクリン腺の機能を失わせる必要があります。

しかし、カミソリや毛抜き・脱毛ワックス等で一時的に目に見えているムダ毛を処理したとしても、しばらくするとまた同じところから何度も毛が生えて・伸びてきてしまいます。

ムダ毛が長い状態だと、毛に汗が付着し皮膚の常在菌が繁殖しやすい状態を作り出してしまうため、カミソリなどで処理を行うことは多少の臭いの軽減には効果がある可能性もありますが、根本的な解決にはなっていません。

また、無理に毛抜きで毛を抜いたりして刺激をしてしまうと、かえってアポクリン腺の働きが強くなってしまうこともあるのです。

つまり、表面上のムダ毛の処理をしたとしても皮膚の下にあるアポクリン腺は活動を続けているというわけです。

様々な脱毛方法

わきがの臭いを改善するためには、毛穴と混在しているアポクリン腺そのものを破壊し、機能を失わせる必要があることがわかりました。

そして、それは自宅でのムダ毛の自己処理をするだけでは不可能です。

近年では、エステサロンや病院で様々な脱毛の施術を受けることができます。

10年ほど前までメジャーに行われていた「ニードル脱毛」、近頃広く浸透してきたエステでの「フラッシュ脱毛」、医療機関で行われている「レーザー脱毛」、この3つが有名な脱毛方法でしょう。

では、これらの脱毛効果とアポクリン腺に対しどのような作用をするのかを詳しく解説していきます。

ニードル脱毛(針脱毛)

ニードル脱毛とは?

フラッシュ脱毛が普及し始めた2010年頃より前に、メジャーに行われていた脱毛方法です。

毛穴1つ1つに「絶縁針」と呼ばれる細い針を挿入し、そこに電気を流すことによって毛根の周りを凝固させ、発毛細胞の機能を失わせる方法です。
針を使うことは医療行為ですので、医師免許・看護師免許がある者でなければ施術ができません。
アメリカ生まれのとても歴史が長い脱毛法で、唯一永久脱毛の効果があると言われています。

ニードル脱毛のメリット

全ての毛穴に対してしっかりと処理することができれば、脱毛の効果は高く確実であると言えます。

電気で毛根細胞を破壊するため、同じところからまた毛が生えてくるといったことはありません。

レーザーやフラッシュ脱毛は毛根のメラニン色素に反応する特殊な光をあてることで細胞を破壊するため、色の薄い毛や産毛には大きな効果が期待できませんが、ニードル脱毛は毛穴に直接電気を流すため、どのような肌タイプの方でも効果を得られます。

ニードル脱毛のデメリット

皮膚に直接針を刺して施術を行うため、痛みが強いことが一番のデメリットです。

そのため、麻酔をして施術を行う病院もあります。

また、目に見えない小さな毛穴を見落としてしまう可能性があります。

毛穴1つずつに針を刺す作業には多大な時間がかかるため、費用が高く・時間も長くなりがちです。

ニードル脱毛によるわきがへの効果

電流で毛根細胞を破壊すると、同時にわきがの原因となるアポクリン腺の機能も失わせることができます。

しかし、脱毛効果の高いニードル脱毛でも、アポクリン腺の破壊効果までは確実とは言えません。

人間の皮膚には多数の毛穴があり、同様に多数のアポクリン腺が存在しているため、丁寧に施術をしても施術漏れをしてしまう可能性があります。

そのため何度も施術を受けているうちに費用がかさんでしまうといった可能性も有ります。

フラッシュ脱毛(光脱毛)

フラッシュ脱毛とは?

メラニン色素に反応する特殊な光を皮膚に照射することで毛根にダメージを与え、発毛細胞を破壊することで脱毛効果が得られる方法です。

近年では多くのエステサロンで行われています。
医療資格がないスタッフでも施術にあたることができるため、医療機関で行う脱毛方法と比較すると効果が弱くなります。

即効的な効果は望めませんが、気軽に始められる脱毛と言えるでしょう。

フラッシュ脱毛のメリット

毛が生えている部分の色素にのみ反応するため、痛みが少ないのが特長です。

また、照射口が大きく一度に広範囲に光をあてることができるため、短時間で施術を受けることができます。

脇だけの脱毛であれば10分程度で済みます。

値段も安価で手ごろに始めることができます。

フラッシュ脱毛のデメリット

毛髪の色が薄い方・産毛などのメラニン色素が薄い部分には光が反応しないため、効果が期待できません。

また、皮膚の色が濃い方・傷跡がある方は、毛穴以外の場所に光が反応してしまうため施術が行えないことがあります。

「成長期」と呼ばれる毛の周期に合わせて照射をしなければ効果が得らないため、同じ箇所に数ヶ月おきに何度か照射を続ける必要があります。

完全に毛が生えなくなる状態にするためには10回以上の照射が必要となり、それでもまだ生えてきてしまうこともあります。

フラッシュ脱毛によるわきがへの効果

照射する光にはアポクリン腺を破壊する力がありますので、うまく照射できた部分には効果が望めると言えます。

しかし、脱毛効果が強くないため一度では毛根細胞を破壊しきれない場合があります。

そういった場合は何度も照射しなければなりません。

また、産毛のような毛が細い部分に関しては、何度照射をしても光が反応しないこともあるため、そもそも全く効果が得られないこともあるでしょう。

そうなってしまうと、簡単にはアポクリン腺を取り除けないという事態になってしまいます。

レーザー脱毛

レーザー脱毛とは?

近年、医療機関で行われている代表的な脱毛方法がレーザー脱毛です。

基本的にはエステサロンで行われているフラッシュ脱毛と同じ原理で、メラニン色素に反応する光を照射することで毛根を破壊する仕組みとなっています。

フラッシュ脱毛との大きな違いは、照射できる光の強さです。

エステサロンとは違い、資格を持った医師や看護師だけが施術を行うことができる「医療行為」のため、高出力の機器を用いることで高い脱毛効果が得られます。

レーザー脱毛のメリット

フラッシュ脱毛と同様、レーザーは毛根のメラニン色素にのみ反応するため痛みが少ないです。

しかし、照射のパワーはエステサロンよりも強くなりますので、若干痛みの増加があると言えます。

一度に光を照射できる範囲が広いため、スピーディな施術を受けることができます。

医療機関で行いますので、照射後の肌トラブルが起きた際もすぐに医師に診てもらうことができます。

フラッシュ脱毛よりも効果が高いため、より少ない回数で永久脱毛をすることができます。

レーザー脱毛のデメリット

こちらもフラッシュ脱毛と同じく、体毛の色が薄い方や産毛には光が反応しにくいため十分な効果が得られないことがあります。

ニードル脱毛と比較すると痛みが少ないため、ほとんどの方は麻酔を必要としませんが、毛の太い部分(脇や陰部)へ照射する際に痛みが気になる場合はクリームによる麻酔を行うこともあります。

レーザー脱毛によるわきがへの効果

光の照射によってアポクリン腺を破壊する効果があります。

よって、臭いの軽減に効果が期待できるでしょう。

しかし、フラッシュ脱毛よりも効果が強いとはいえ、こちらもアポクリン腺の破壊を目的とした施術ではないため、完全にわきがの原因を取り除けるものではありません。

ある程度の軽減が見られる、といった程度になります。

脱毛の効果とわきがの解決について

毛をなくすことでは解決にはならない

自宅で行える脱毛から、サロンや医療機関で施術を受ける脱毛まで、それぞれの方法がわきがへどのような効果をもたらすのかがわかりました。

目に見える毛をなくすことだけではわきがの根本的な解決になりません。

毛穴と隣接しているアポクリン腺の働きを止めるために、レーザー・フラッシュ・ニードルといった脱毛方法で地道にケアを続けていく必要があります。

脱毛はアポクリン腺の働きを多少軽減できる

今回紹介した方法はどれも「脱毛」が一番の目的であるため、アポクリン腺の働きを多少軽減することはできても、完全に「治す」効果が期待できるとは言えません。

あくまでもわきがの臭いの軽減は「ムダ毛対策に付随した効果」であることを理解した上で、料金や施術期間・またどれだけの痛みならば続けられるのか?といった条件をよく考え、自身にあった方法を見つけていくのがよいのではないでしょうか。