こどもを持つ親であれば、誰しもこどもには辛い思いをさせたくないと思うものでしょう。
しかし、その子どもがわきがだったとき、どのような対策をしていけばよいのでしょうか。
今回は子どものわきがの対策についてご紹介していきます。

こどものわきがの原因とは?

こどもも大人も同じ原因

ご自身の抱えるわきがの悩みも大変頭を悩ませるものではありますが、お子様のわきがでお悩みの保護者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?自分のこどもがもしかしたらわきがかもしれない・・・一度そう感じてしまうと、こどもが学校で悪口を言われていないだろうか?ととても心配になってしまうかと思います。

こどものわきがは大人のわきがと全く同じ原因によって引き起こされます。

脇にあるアポクリン汗腺という器官から分泌された汗が、皮脂や汚れと混ざり合い、皮膚上の常在菌によって分解・発酵されることでわきがの臭いを発するというメカニズムです。

アポクリン汗腺は大人もこどもも同じように生まれ持ってくる身体の器官です。

つまり、大人もこどももわきがを引き起こす仕組みは同じであると言えます。

わきがはこどもへ遺伝します

両親がわきが体質である場合、その体質がこどもへ遺伝する確率は非常に高いと言われています。

わきがの体質はとても遺伝しやすい「優性遺伝子」と呼ばれる特性をもっているためです。

親のどちらかがわきが体質である場合、約75%の確率でこどもに遺伝することがわかっています。

また、両親のどちらもわきが体質である場合においては、約93%というとても高い確率でこどもに遺伝してしまいます。

残念ながら現代の技術では、両親の持つわきが体質をこどもに遺伝させないように食い止める方法は見つかっていません。

両親がわきが体質であることを事前にわかっている場合、お子様が快適な生活をできるよう経験者としてしっかりとサポートをしてあげることがとても大切になってきます。

成長期に悪化

こどものわきがは思春期から徐々に症状が出始めると言われています。

早い方では小学校低学年から臭いが気になり始めたということもあるようですが、わきが体質を持って生まれたこどもは一般的には中学生頃から症状が出ることが多いようです。

思春期にかけてわきがの症状が出てしまうのは、こどもの身体が成長期を迎え、成長ホルモンが分泌されることによって同時にわきがの原因となるアポクリン汗腺の働きが強くなってしまうためです。

アポクリン汗腺は、中学生頃から20歳頃までにかけて成長を続けていくと言われています。

思春期である学生時代は、周りの目が特に気になる時期だと思います。

親の立場からすると、こどもがわきがで悩んでしまうというのはとても心苦しいものです。

また、そういったわきがの悩みを親さえもなかなか相談できずに本人が一人で悩みを抱え込んでしまう可能性もあります。

わきがへの認識の低さ

こどもの場合、そもそも「わきが」に関する知識があまりないのではないでしょうか。

大人になるにつれてだんだんと様々なことへの知識・考え方が備わってくるものですが、中学生・高校生はまだそういった意識ができなくて当たり前です。

わきがに関する正しい知識がなく、またその対策についてもどのようにすればいいのかわからないというこどもがほとんどだと考えられます。

そして、その「認識の低さ」はわきがに悩むこども本人だけでなく、一緒に過ごしている学生達も同じです。

わきがへの理解の低さから、臭いがするこどものことを執拗にからかってしまうことや、不潔なのではないかと噂してしまう、それがきっかけていじめに繋がってしまうことも十分に考えられます

欧米ではわきが体質の方の割合が非常に高いため、脇が臭うことは当たり前だという認識が強いです。

そのため授業で臭いに関する教育を行う国もあります。しかし、臭いがあるからといってそのままにしているわけはなく、デオドラント商品をこまめに使用したり、朝外出前にシャワーを浴びる方が多かったりと、それなりに対策は行われているようです。

あいにく日本ではまだわきがに対する理解が乏しい方が多いのが現状です。

それはこどもだけでなく大人も同じです。

わきがは体質によって引き起こされるもので、どんなに清潔に心がけていても臭いが出てしまいます。

そういった事実がいち早く多くの方から理解してもらえるような環境が整っていけばと思います。

おすすめできない対策方法

外科手術

こどものわきがは思った以上にとても深刻な問題であることがわかりました。

保護者がなるべく早く症状に気付いてあげること、そして正しい対策をこどもに教え、一緒に行っていく必要があります。

しかしそこで間違った対策をしてしまわぬように気をつけなければなりません。

先ほど説明したように、こどものわきがは成長期頃から徐々に症状が出始めます。

わきがの対処法としては手術を行ってアポクリン汗腺を直接取り除いてしまう方法が一番効果的と言われています。

手術法によっては再発する可能性も低くとても効果的です。

しかし、こどもがわきがだからと言ってすぐに外科手術を行うことは実はあまりおすすめできません。

なぜなら、成長期のこどものアポクリン汗腺はまだまだ働きを強くする可能性が高いからです。

アポクリン汗腺の成長途中に手術を行った場合、一時的にわきがの症状を軽減できたとしても、またしばらくすると臭いが強くなってしまうことがあります。

もちろん症状によってはすぐに手術をしたほうがいい場合もありますので、必ず医師に相談をして治療法を決めていくのがよいでしょう。

強すぎるデオドラント製品の使用

誤って行ってしまいがちなのが、こどもに対し大人と同じデオドラント製品を使ってしまうことです。

特に肌トラブルといった問題がなければ大丈夫なのですが、こどもの皮膚は大人と違いまだデリケートな時期です。

大人用のデオドラント製品では刺激が強く皮膚炎を起こしてしまうこともありますので、使用する場合は慎重に少しずつ試していくようにしましょう。

また、臭いを隠したいがために強力な制汗剤を必要以上に多量に使用してしまうこともよくありません。

制汗剤には毛穴を収縮させる効果がありますが、これを行いすぎると老廃物の排出がうまくいかなくなりかえって臭いが強くなってしまうことがあります。

また制汗剤に含まれるパウダー成分によって皮膚が乾燥を起こしてしまうと、皮脂の分泌量が増えてしまい臭いの原因に繋がります。

香水などで臭いを隠したい気持ちはわかりますが、わきがの臭いと混ざることで余計に臭いを広範囲に届けてしまうため、まずは臭いの根元に対しての対策を考えるべきであると言えます。

こどものわきが対策

食生活の改善

こどもがわきがだと気がついた場合、まず率先して行いたいのが生活習慣の改善です。

わきがの原因はアポクリン汗腺の働きの強さであることがわかりましたが、これ以外にもたくさんの要因があります。

一つ目は「食生活」です。

私たちの身体は摂取した飲食物によって作られています。

つまり食べるものを改善することによって、わきがや体臭を軽減させることができるのです。

臭いを悪化させる食べ物として動物性脂肪が挙げられます。

これは、主に肉類・乳製品・卵です。

他にも、脂っこいものを摂りすぎないようにすること、香辛料の多く入った料理や辛すぎる料理を控えることで少しでも臭いを抑えることができます。

こどもの食生活に関しては大人が協力して行わなければなりませんので、いつも以上に気にかけてあげましょう。

衣類・身体を清潔に保つ

二つ目は「衣服」についてです。

化学繊維でできた衣類は汗を吸わず通気性が悪いため、わきがの臭いがこもりやすいと言われています。

なかなか避けられないかもしれませんが、ジャージやヒートテックといったものも実はあまりよくありません。

なるべく綿でできた衣類や肌着を着用させてあげるようにしましょう。

また、こまめに着替えて常に身体の清潔を保つように教えてあげることも大切です。

これは衣類の交換に対してだけではなく、毎日しっかりとシャワーを浴びるよう指導することにも言えます。

その際わきがの原因菌を殺菌する効果のある「わきが用石鹸」を用意してあげると尚良いのではないでしょうか。

刺激の少ないデオドラント商品を選ぼう

わきがと体臭を勘違いしてしまい、一般的な制汗剤やデオドラント商品をこどもに使用してしまうことはよくありがちです。

こどもがわきがである場合は、わきが用のデオドラント商品を使用するのが一番効果的です。

その際、刺激が少ないもの・敏感肌用と謳っているものを選ぶのがよいでしょう。

わきが用の商品は様々ありますが、基本的にはわきがの原因菌を殺菌する効果があるもののことを言います。

ジェルタイプ、化粧水タイプ、クリームタイプなどがありますので、お子様の肌質にあったものを選びましょう。

総合的に見て持続力や殺菌効果が高いのは、クリームタイプだと言えます。

こどもの場合、周りの生徒の目が気になってしまいなかなかこまめにデオドラント剤を塗り直すことができないこともあるでしょう。

また、体育など身体を動かして汗をかく授業もありますので、すぐに落ちてしまうようなものはあまりおすすめできません。

そういった点を踏まえ、落ちにくいクリームタイプ・刺激が少ないもの・殺菌効果が高い商品では「ノアンデ」のような商品がおすすめです。

まとめ

こどものわきがのメカニズムは大人と同じですが、その症状の出方や対策方法は少し大人と違っています。

こどもがわきがであるという自覚があったとしても、なかなか周りに打ち明けられないことや、どうしたらいいかわからずに一人で悩んでしまうことがあるかと思います。

保護者はそういったこどものSOSになるべく早く気付いてあげなければなりません。

そして、適切な対策方法をこどもに教えてあげることで、こどもの今後の快適な学生生活を守ってあげることができます。

わきがの臭いのせいで辛い思いをしてしまわぬよう、しっかりとサポートをする必要があると言えるでしょう。

特にわきがは遺伝する可能性が高いと言われておりますので、保護者の皆様もご自身がわきがの臭いに悩んだ経験があるのではないでしょうか?まずは保護者の方がわきがに対する正しい知識を身につけることが大切です。