わきがの基礎知識

わきがとは、脇にある器官「アポクリン汗腺」から分泌された汗によって引き起こされる、独特の強い臭いを発生させる症状のことを言います。

運動時の発汗による体臭や、入浴を怠った際に発生してしまう一般的な汗臭さは「エクリン汗腺」から分泌される汗が原因とされています。

しかし、わきがはアポクリン汗腺という体の中でも一部分にしか存在していない汗腺によるものが原因です。

アポクリン汗腺から分泌される汗の成分にはたんぱく質や鉄分が含まれているという特徴があり、この汗が皮脂や汚れと混じり、皮膚の常在菌によって分解されることで強い臭いを発してしまい

汗臭さとわきがの違いを明確に理解している方は残念ながらまだ多くありません。

「不潔だからわきがの臭いがするのではないか?」と思っている方もいるのが事実です。

しかし、わきが体質の場合どんなに清潔にしていてもその臭いが気になってしまうものなのです。

わきがの原因

アポクリン汗腺は誰もが持って生まれる身体の器官ですが、わきが体質になる方とならない方の違いはなんなのでしょうか。それはこの汗腺の数・大きさ・働きの強さがポイントとなってきます。

もともと持つ汗腺の数が多く、一つ一つのサイズが大きい、そしてそれらが非常に活発に働いている場合、わきがの臭いが強くなると考えられます。

このようなわきが体質になってしまう原因として一般的にまず考えられる理由は、両親の体質が子どもに遺伝してしまうことです。

わきが体質は優性遺伝子と呼ばれる非常に遺伝しやすいタイプの遺伝子であり、両親のどちらかがわきが体質の場合、子どもに遺伝してしまう確率は75%にもなってしまいます。

両親二人ともわきが体質の場合は93%という非常に高い確率で遺伝します。

また、成長過程で急にわきがになってしまうという方もいます。

これは、成長ホルモンの分泌と同時にアポクリン汗腺の働きが強くなることが原因です。

今まで何も症状がなかった子どもが、成長期にさしかかる中学生頃から急に臭いが気になりだすのが特長です。

その他にも過度のストレスによってわきが体質になってしまうこともあり、わきがは意外にも私たちに密接した問題であると言えます。